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中国語は語順がポイント
中国語の文法は人称・格・時間や状態などによって語形が変わることはない。単語と単語が一定の文法関係で組み合わされて文を作るので、語順がポイントとなる。
動詞が述語となる文(動詞述語文)
基本的には英語と同じ「主語+動詞+目的語」である。もちろん主語や目的語がなくても成立する文もある。
- 他愛她。
- 我去學校。
- 我去。
Ⅰ)動詞の前に副詞や副詞的な表現で動詞を修飾する。
- 她常去台灣。
- 她大聲地笑。
Ⅱ)動詞の後に補語が来る。
補助的に動詞の結果・程度・可能・頻度・方向・様態などを説明する。
- 我笑累了。
Ⅲ)目的語の前に数量詞や指示代名詞などで目的語を修飾する(量詞とは冊・本・枚などものを数える単位)
- 她寫了一封信。
形容詞が述語となる文(形容詞述語文)
形容詞述語文は英語と違って、be動詞(中国語の「是」)は不要となる。つまり、中国語の形容詞は動詞と同じような機能を持っていると考えると分かりやすい。しかし、肯定文の平叙文の場合は常に副詞「很(とても)」をつける。このときの「很」は「とても」の意味になることはほとんどない
- 他很愉快。
- 他很忙。
- 天氣很好。
名詞が述語となる文(名詞述語文)
これも形容詞述語文と同じく、be動詞(中国語の「是」)は不要である。時間を示す名詞、数字を示す名詞などが単独で文章を構成することができる。名詞述語文の否定形は「不是」を用いる。
- 現在三點。
- 今天星期天。
- 今天不是星期天。
否定の表現
中国語には「打ち消し」を示す副詞には「不」と「沒」の2種類がありる。「不」は「~ではない、~しない」というように習慣・意思・未来のことを否定する。動詞・形容詞・副詞の前に用いて否定の意味を表す。
- 我不休息。
「沒」は「~しなかった、~していない」のように事実や状態など過去のことを否定する。
- 我沒休息。
疑問の表現
Ⅰ)一般疑問文
日本語の「~ですか?」に相当する表現である。文末に「嗎」という疑問を示す語気助詞をつけて疑問文にする
- 你好嗎?
- 你是日本人嗎?
Ⅱ)疑問詞疑問文
尋ねたいところに疑問詞を入れ替えて、疑問詞疑問文にする。返答するには、疑問詞のところに答えを入れ替える。
文末の「嗎」も不要である。英語のように語順を入れ替えれる必要もない。
- 門票多少錢。⇒門票一百塊。
- 這是什麼。⇒這是茶。
このほか、選択疑問文(A+還是+B)や反復疑問文(「肯定+否定」の形で構成)などがある。
- 是右邊還是左邊?
- 你去不去?