ボポモフォで学ぶ中国語 台湾華語で広がる中国語の世界

「китайски」の記事一覧

先秦における方言

周代の「采詩の官」 儒教の重要な経典である十三経のひとつである『周礼』は成立年代は戦国時代末期とされており、周代の官位制度を中心に文物・習俗・政治制度をまとめたものである。そこには周王朝の官職として誦訓・大師・象胥・小行 […]

古代中国の夷狄世界とその言語

華中・華南の異民族世界 『礼記』「王制」には以下のような一文がある。 「中国、夷、蛮、戎、狄、皆有安居、和味、宜服、利用、備器、五方之民、言語不通、嗜欲不同。達其志、通其欲、東方曰寄、南方曰象、西方曰狄鞮、北方曰譯。」 […]

台湾の人々

台湾(中華民国)の住民は一般的に「台湾人」と呼ばれるものの、「台湾人」という単一の民族があるわけではなく、次のような人々(族群=エスニシティ―)で構成されている。「族群」とは文化や習慣が共通した集団を意味し、「民族」とい […]

魏晋南北朝時代の中国語

晋代~五胡十六国時代の華北の情勢 中華世界に影響を与えた匈奴・鮮卑などの五胡十六国時代 秦の後に中国を統一した漢(後漢)が220年に魏の文帝(曹丕、187年~226年)に禅譲する形で滅亡した後、三国時代を経て、280年に […]

秦漢の中国語

秦の始皇帝の文字統一事業 紀元前221年に中国全土を平定して中国を統一した秦の始皇帝(紀元前259年~210年)は政治の中央集権化を進める中で郡県制を敷くとともに、各地でばらばらの基準で定められた度量衡・馬車の幅軸(車軌 […]

印欧語および日本語との比較

印欧語との比較 動詞の活用(conjugation)がない 英語だけでも現在形において人称名詞による動詞の変化、もしくは原形・過去形・過去分詞形・現在分詞形の活用があるが、中国語にはそもそも動詞の活用が存在しない。 英語 […]

英語との比較

中国語と英語はそれぞれ個別の言語系統に属しながらも、孤立語的要素が他の言語と比べて強い。その根拠として 日本語・朝鮮語・モンゴル語・トルコ語といった膠着語のように接頭辞や接尾語を単語に付着することで単語の文中での文法関係 […]

台湾語由来の単語

動詞 拍謝(歹勢) 台湾語読み pai se ピンイン表記 (pāi xiè) ボポモフォ表記 (ㄆㄞ ㄒㄧㄝˋ) 日本語の意味 すみません 中国語の意味 不好意思 備考 台湾語の該当する語に元々漢字がないために便宜的に […]

日本語由来の単語

1895年~1945年に日本統治時代を経験している台湾には日本語由来の単語(もしくは日本語経由の横文字語、すなわち英語など)が多数存在している。ここではその一部を紹介したい。なお、音訳で伝播された借用語のみを取り上げ、台 […]