未来形を表す 「會」

【中国大陸での表現】「要」など
動詞の前に置かれて、その動詞が表す動作行為がこれから起こることを表す。

「他會來這裡嗎?(彼はここに来ますか?)」

會冷 「寒い」

    【中国大陸での表現】「好冷」「很冷」
    ※疑問形は「會不會冷?」「會冷嗎?」となる。
    ※「累(疲れる)」「熱(熱い)」などの形容詞でも使用する。

    不會 「どういたしまして」

    【中国大陸での表現】「不客氣」「不謝」「不用謝」
    ※くだけた表現なので、目上の人や公の場では「不客氣」「不謝」「不用謝」などがベター。

    冰 「冷たい」

    【中国大陸での表現】「凍」
    ※飲み物などが「冷たい」ことを示す際に、台湾では「凍」ではなく「冰」を使うのが一般的である。「冰珈琲」「冰紅茶」など。

    介詞「和」を「hàn」と発音

    【中国大陸での発音】「hé」

    北京を「北平」と表現

    それほど一般的ではないが、政治的理由からか北京を「北平」とする場合もわずかながら存在する。これゆえに、京劇を「平劇」と呼んだり、京菜(北京料理)を「平菜」と呼ぶことがごくまれにある。

    助動詞的な「有」の用法

    中国大陸では「你去過日本嗎?(日本に行ったことがありますか?)」となるところが、「你有去過日本嗎?」というような表現になる。これは台湾だけではなく香港でも見られる表現で、台湾語や広東語の影響があると言われている。また、中国大陸でも近年このような「有」の用法が見られるとのこと。

    副詞的用法の「不錯」

    これも台湾語の影響を受けた例で、台湾語の「袂䆀」に由来している。「不錯」(=「悪くはない」=「良い」)を副詞的に用い、「まあまあ良い」という意味になる。「不錯吃(まあまあおいしい)」、「不錯看(まあまあ見栄えがよい、格好が良い)」といった使い方をする。若者の間で多用される表現である。

    台湾語kám(敢)の用法

    台湾語には疑問文を作るのに「嗎」に相当する表現がなく、動詞の前に「kám」を置くことで疑問文を作る。これをそのまま台湾化した標準中国語=台湾国語に当てはめて、「你去台灣嗎?」を「你kám(敢)去台灣?」とする表現がある。これも若年層で広く使用されている。「敢」は当て字である。

    「用+V(動詞)+的」

    台湾的な動詞の表現で、実は動詞をそのまま使うのとなんら変わりのない用法である。例えば「也可以用走的過去」となる表現は「也可以走過去」と全く同じ意味となる。

    文末の「的説」

    20代の若者を中心に流行っている言い回しで、肯定の気持ちあるいは予期に反する気持ちを表し、日本語の「だよ」「のに」に相当する。
    「不好意思的說。我不是故意要給你生氣啦。(ごめんね。わざと君を怒らそうとしたんじゃないんだ。)」

    副詞的用法の「不行」

    通常禁止の「だめ」といった使い方をする「不行」を、「不可以」のように同士の前に用いて禁止を表します。起源は台湾語の「毋通(不通)」とされています。「不行吃」(食べてはだめ)というように使う

    ※このページはたまりさんのブログを参考にさせていただいております。